カキの殻リサイクル

カキの殻をリサイクルした加工品で、アサリの垂下式養殖の研究をしている三重県の「浦村アサリ研究会」が、新しい養殖法で育てたアサリの水揚げが始まったそうです。

伊勢湾の天然アサリは、1年で1・5センチほどしか育たないそうなのですが、研究会の養殖法では、粉末にしたカキ殻を原料とした固形物を網に入れて海辺に置くと、幼生が付着し、約3か月で2センチの稚貝が育つということ。

これってかなり早いペースですよね。
1年で1.5センチが3ヶ月で2センチって。4倍以上のスピードってことでしょ。

今は、カキのオフシーズンにアサリを出荷し、効率よくやっているそうです。


粉末にしたカキの殻に栄養があるってことなんでしょうか。
ん、微生物の関係?

(元記事)

カキ殻をリサイクルした加工品を使い、
アサリの垂下式養殖を研究している三重県鳥羽市浦村町の「浦村アサリ研究会」=浅尾大輔代表(33)=が、新しい養殖法で育てたアサリの水揚げを始めた。

 アサリは順調に生育していて、研究会のメンバーは、浦村ガキに続くブランド化に手応えを感じている。

 伊勢湾の天然アサリは、1年で1・5センチほどしか育たない。研究会の養殖法では、粉末にしたカキ殻を原料とした固形物を網に入れて海辺に置くと、幼生が付着し、約3か月で2センチの稚貝が育つという。その後、縦35センチ、横60センチ、高さ15センチの箱に、稚貝とともに固形物と砂利を入れ、イカダから約2メートルの海中につるす。

 この養殖法は今年度、農林水産省の「新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業」に採択された。

 同研究会の11人はカキ養殖が本業。2010年10月に研究を始めたが、昨年3月の東日本大震災による津波でほとんどの箱が流出してしまった。その後再び養殖を始め、昨秋、計600箱を海中につるした。初日の14日に水揚げした箱には、3・5〜4・5センチのアサリが約1キロ入っていた。16日には同町の旧今浦保育所で開かれた朝市で、計20キロを1袋(500グラム)800円で販売するとともに、浦村産のみそで作ったみそ汁にアサリを入れて提供した。

 浅尾代表は「カキのオフシーズンにアサリを出荷すれば効率が良い。今後、5センチ以上の粒ぞろいのアサリが水揚げできるよう研究を重ねたい」と話していた。(中村和男)


YOMIURI ONLINEより引用