【放射線】テレビのブラウン管【遮蔽】

福島原子力災害が長引き、野菜・肉などへの汚染が深刻化していますね。
情報番組では、福島県に住んでいる主婦が九州など西日本から野菜を取り寄せて子どもに食べさせているなんて特集を見ました。
このことについては、賛否両論あろうかと思うんですが、同じなのは“必死だ”ってこと。
『なんとか、子どもにだけは』これが親心でしょう。
そんななか、こんな記事を読みました。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110727-00000019-inet-sci

物質・材料研究機構の元素戦略材料センター 資源循環設計グループは2011年7月25日、使用済テレビのブラウン管ガラスの破砕くずが、放射線の遮蔽に有効であることを確認した、と発表した。

元素戦略材料センター資源循環設計グループでは、原子力発電保守管理・放射性物質関連業務の ATOX と協力して、家電リサイクルで集められた使用済テレビのブラウン管ガラスから得られるガラスカレット(ガラス破砕くず)が、放射線の遮蔽に有効であることを確認したそうだ。

照射試験実験室内で、0. 8ペタベクレル(ペタベクレル=1015ベクレル)のコバルト線源と放射線の強さを測る線量計との間にブラウン管ガラスのカレットを置いて、放射線の遮蔽能力を測定した。

カレットは厚みを変えて箱詰めし、ガラスカレットの厚さと空間線量率の減少から遮蔽能力を調べた。

その結果、何も手を加えないブラウン管ガラス粉砕カレットでも、厚さ約 55cm で放射線を約100分の1まで遮蔽できることがわかった。これはおよそ 9cm の鉛厚板に相当する遮蔽能力。

粉砕時に生じるガラス粉(ビリガラス)と粉砕カレットをブレンドして密度を上げると、約 40cm の厚みで、放射線を100分の1まで遮蔽できるという。

また、ビリガラス粉を重量で66%配合してシリコン樹脂にねりこんだ材料は、28.5cm の厚さで、放射線を10分の1に減らす遮蔽能力があることもわかった。これは鉛の厚板 4.4cm に相当する遮蔽能力。

供試材 a:破砕カレット粒径 20mm-50mm、b:粗篩分カレット粒径 5-20mm、c:細篩分カレット粒径5mm以下、d:ビリガラス粉、e:a+b+c混合 1:1:1、f:b+ d混合 1:1、g:a+d混合 1:1、h:d+シリコン樹脂 2:1、Pb:対照としての鉛ブロック

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これって廃材(=捨てるもの)でしょう。
それで、放射線がかなりカットできるんなら、使わない手はないと思うんですが。

私たちは、使用済みのテレビを必ず家電リサイクル法に基づいてリサイクルするということが大事のようです。

http://www.fukuoka-kaitoricenter.com/