リサイクルショップにおけるマーチャンダイジングの考察とその社会的背景

先日の事であるふらっと通勤途中にあるリサイクルショップ熊本に入ってみた。やはり売れ筋の生活家電やら雑貨で溢れ帰っていたのであるが雑然として見た目にもおもしろくないという印象である。大手の家電量販店などでは商品以外にもメーカーから提案されるであろう店頭POPやらカラフルな商品パンフでなんとも賑やかな感じである。リサイクルショップの面白さはバラエティ雑貨の小物関連がたくさんある所はついつい見てしまう。導線の貼り方や什器の使用など様々な演出プロセスにてVMDの効果を最大限活かしているお店がある。
 古くは質屋の質流れ品などといわれた時代を経ても、いまだ歴史の浅い中古流通業における差別化は、品揃えや、メンテナンスの確かさ、プライスバリュークオリティとのバランスによる。顧客満足度と比例しリピート客の確保につながる。リユース(再利用)の文化が世界的規模で拡大していくのと同時に枯渇する資源確保のための政策的なアプローチとともにその社会的意義が、その存在地位を高めている背景をも考えなければ成らない。
 業界では先駆的な存在であろうリサイクル福岡のオーナーであるY氏はこう警鐘を鳴らす。実際以前では当然のように行われいた棺への眼鏡、その他の遺品を混入することを火葬場では禁じている。不用品は不用品にあらずである。
リサイクルショップ 大分のオーナーであり運送業を営むS氏はリサイクルショップのMDとは売れ筋確保による。商品回転率をあげる事こそが最高のMDであると訴える。言う通り中古市場の面白さは全てが一点物であり、再入荷がないのでり購入の機会損失はそのプレミアム性を高めるという事である。特にリサイクルショップ 佐賀のバイヤーはこの事には激しく同意するであろう。